無駄なく転職 支援
再就職支援会社では、カウンセラーがその専門的な知識や経験をもとに、次へのステップが円滑に進むようアドバイスしてくれます。
人材紹介の現場でも、離職から間もない人はその動機がどのようなものであれ、気持ちが大きくゆれているように思えます。
キャリアアップのために自発的に会社を退職した人でも、会社都合で退職した人でも同じような心理状態にあるように思えます。
「必ず次の就職先があるという強気」と、「もしも次の職場がなければどうしようという弱気」の両極端に気持ちが振れています。
何もしなくてよいという自由と、何もすることがないという不安もあります。
私の本職である人材紹介の立場からいえば、この段階で紹介先を斡旋した場合、書類審査は通過しても1次面接で失敗するケースが多いようです。
混乱している気持ちをまず自分のなかで整理することが、再就職への第一歩です。
そのために、カウンセラーが大きな役割を果たしてくれます。
長く同じ会社で勤務していた方は、自分が勤務していた会社がすべてで、他の会社は、たとえ同業者であっても違う社内風土をもっているという認識ができません。
社会にはさまざまな会社があり、その会社独自の経営戦略や個性があります。
カウンセリングを通じて、社会は思っていたよりも広いという視野をもつこと、自分の枠にとらわれて、違ったことや、自分からみて変わっていることを拒否するのではなく、まずはそれらの現実を受けいれる広い視野をもつことが重要です。
ソクラテスは「汝自身を知れ」といっています。
また、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ともいわれています。
何かのプロジェクトを進めるときにも、自社の技術力や営業力を知ることは不可欠です。
それと同じように、自分の経験や能力を知ることが大切です。
キャリア・カウンセリングは、セルフ・アセスメントという自分を客観的に評価することから始まります。
自分を客観的に見る、評価するという作業は思ったより大変な作業です。
自分の力を過不足なくみることが大切なのです。
特に日本的な謙譲の美徳とでもいうのでしょうか、できることをできると言い切ることができない方が多いようです。
頑張ればできるとか、できるよう努力するという表現は、求職活動の際にはあまり適切だとは思えません。
かといって、できないことまでできると言い切ると大きな問題を抱えてしまうことになります。
求職活動は孤独な闘いです。
求人会社の採用基準は、必ずしも客観的なものであるとはいえません。
学校入試のように入試試験の科目と範囲が決まっており、一定の得点をとれば必ず入学できるということではありません。
しかも、自分が納得できる求人会社に決定するまでには、思った以上に多くの企業への応募が必要となります。
初めて応募した会社にとんとん拍子で入社が決定するというのはまれなケースです。
数社または10数社に応募し、採用が決定するというのがふつうです。
求人会社が中途採用する場合、基本的な能力や経験という基準はありますが、客観的または絶対的な評価基準で採用が決まるという単純なことではありません。
基本的な基準をクリアした数人のなかから、その企業がもつ社風や経営者の気質に応募者が合うかどうかというメンタルな要素が最終決定の決め手となります。
求人会社にとっても前もって説明ができない基準です。
「最終面接に数人の応募者が残った、全員とも経験や能力、人柄からいって申し分ない、その中から1名を決めなければならない」といった悩みが求人側にもあります。
人材紹介会社では、求人企業との長いお付合いのなかから求人会社の「好み」をある程度理解していますから、あの会社であればこの方は決まる、または最終面接までは残るという確信をもって紹介しています。
この点が紹介会社の強みかもしれません。
同様に再就職支援会社の求人開拓部門でも、求人会社の傾向と応募への対策を常に考えて紹介先を斡旋しています。
経験的にいえば通常の方法で応募したとすれば、最終面接に残るまでの確率は2割から3割くらいです。
年齢が上がるともう少し確率は悪くなるでしょう。
勝率3割だとすると、10社に応募しても7社から「不採用通知」が来ることになります。
断られることのほうが多いという現実は、初めて転職を経験される方にとってはショックです。
10社応募して7社から断られるのですから、何度応募しても決まらないという気持ちになってしまいます。
離職というショックに加え、何度応募しても決まらないという状況が重なって、それでもストレスが貯まらないということは、よほど精神的にタフな方でも無理です。
何をするのも嫌になる、軽い「引きこもり」状態になってしまう、アルコール量がふえるといった状態になることは、もちろん困ったことですが、無理もない面もあります。
決まった時間に再就職支援会社に行くということだけでも、ストレス解消になります。
また、元の同僚や再就職支援会社で知り合った人たちと情報交換や世間話をすることで、前に進むことができます。
場があり、仲間がいるというメリットです。
そして、カウンセラーに相談し、励ましてもらうことで、また前向きな気持ちになれることはいうまでもありません。
再就職支援会社には、その会社が独自に開発した求人、求人専門誌に掲載された求人広告からの求人、人材紹介会社などの人材エージェントからの求人があります。
通常、再就職支援会社の組織のなかに求人開拓を専門に行なう部門があり、そこがこれらの求人情報を管理、更新し、求職者に対してはカウンセラーを通じてそれらの情報がもたらされます。
ちなみに人材ビジネスでの求人開拓の営業は、かなりタフな営業です。
電話でのアポ取りから始まって、面談で再就職支援サービスといった新しい事業のサービス全体の内容を理解してもらい、求人をだしていただくという作業が必要です。
また、求人情報案件であっても求人企業に問い合わせ、場合によっては求人企業を訪問して会社の状況をじかに調査したうえで、情報を公開しています。
人材エージェントもそのエージェントごとに得意分野があり、その特徴をつかんでおくことが必要です。
エージェントには企業から、新規事業発足に伴う人材募集や同業他社には知られては困る求人など、公にできない求人依頼が来ています。
そのような求人情報を得るためには、エージェントとの信頼関係が必要です。
そのために、求人開拓部門担当者は頻繁にエージェントを訪問して、人間関係を深めています。
長く1社に在籍していた方にとっては初めての転職です。
具体的にどのように転職活動をすればよいのかがわからないというのが本音です。
履歴書と職務経歴を書けといわれでも、どのように作成すればよいのかがわからない方が多いようです。
長く勤めていると多くの職務経験をもつことになります。
それを選考する人事担当者が読みやすく、魅力的な職務経歴書を作成することは難しいことです。
1度募集すると、数10名以上の応募者がある現状で、採用したいということを前提に、すべての応募書類を丹念に読み、判断するという採用担当者はかなり少数です。
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